肩こりを治すには肩を揉むな

今日は肩こりの人は肩を揉んじゃダメですよ、というお話です。 肩こりっの「こり」って、言葉を変えると緊張というふうにも言い換えられると思います。

緊張というのは2種類あります。筋肉がギューと縮まって固まる短縮緊張と、逆に筋肉が伸ばされて、これ以上伸びたくない、と固まってしまう緊張です。後者は延長緊張と言ったりします。 

一見同じように見える緊張でも、短縮緊張なのか、延長緊張なのかで、症状は全く別のものになります。

で、肩こりっていうのは、肩の筋肉が縮んでいるのかと思いきや、実は伸ばされて硬くなっていることがほとんどなんですよね。

デスクワークなどで頭が前に出ている姿勢を長時間とっていることによって、または腕の重みによって、筋肉が伸ばされた状態が続いてしまうからです。

筋肉の「もうこれ以上伸びたくない」という信号が脳にいくから「こり」を感じてるわけなんですよね。

で、伸ばされちゃってるところを一生懸命マッサージすると、筋肉がほぐれてもっと伸ばされてしまいますよね。そうすると緊張もさらに強くなってしまうということなんです。

肩こりで筋肉が緊張しているところに、マッサージでさらに緊張をさせてしまうという悪循環になりかねません。

肩こりを改善しようと指圧マッサージに行かれている方は、思い切って肩のマッサージをやめて欲しいです。

逆に肩以外のところをマッサージすると意外に肩こりが緩和されることが多くあります。(胸や肩周りの筋肉など)

今回お伝えしたかったことは、肩こりで悩んでいる方は肩を揉むな、ということです。今日からは、肩以外のところをマッサージして肩こりの変化を感じてみてください。

執筆者:YUIHIDE FUJIWARA
1991年千葉生まれ。 順天堂大学出身。大手パーソナルジムでパーソナルトレーナーとして経験を積み、2017年に独立。年間400人以上のクライアントを担当する。詳しいプロフィールはこちら