【書評】 WILLPOWER 意志力の科学byロイ・バウマイスター

意志力とは

意志力とは、行動を選択する力。何かを決定したり、何かを我慢することに意志力は使われるらしい。

この本の冒頭に、人生の成功は「知能」と「自己コントロール力」であると述べられており、とても共感した。

仕事や、結婚、ダイエットなど、人生はまさに意思決定の連続である。

本書は様々な実験の結果やその実例をもとに、自己コントロールを高めるための内容を伝えている。

著者のロイ・バウマイスター氏とは

本書の著者ロイ・バウマイスター教授は、意志力を科学として確立した第一人者とのこと。

ネットでも話題になっていたので、早速読んでみた。

我慢した後は次の誘惑に負けやすい

試験期間中の学生は、勉強以外のことを我慢するのに意志力を使っている。

その為、自己コントロール力が低下し、電話の返信や掃除の実行率が低下したという実験結果が面白かった。

また、寝坊や衝動買いの傾向も高くなり、短気で怒りや失望を感じやすくなった、とのこと。

意志力には限りがある

意志力には限りがあり、使うことで消耗される。

どれか1つの目標を実現しようとすると、他の全てに使うエネルギーの貯蔵量が減る。

試験期間中の学生の、自己コントロール力が低下したのもこれが原因である。

著者は、新年の抱負をリストアップするようなことはやってはいけない。目標を絞って集中することが大切だ、と著書の中で訴えている。

まとめ

誰でも、ついやらなければいけない仕事を先延ばしにしてしまったなんてことがあると思う。

それはすでに意志力を使ってしまった為だと、この本を読んで理解することが出来た。

これを知れただけでも、この本を読んだ価値があったと思う。

今後は、洋服選び、食事選び、運動のメニューなど、普段から何気なく意思決定していたことを自動化し、もっとクリエイティブな仕事を増やしたい。

執筆者:YUIHIDE FUJIWARA
1991年千葉生まれ。 順天堂大学出身。大手パーソナルジムでパーソナルトレーナーとして経験を積み、2017年に独立。年間400人以上のクライアントを担当する。詳しいプロフィールはこちら